理工系の学部学科への入学が決まった女子高生に捧げる,先輩からのメッセージ

気が付けば,大晦日ですね.

センター試験を控えた高校生は,最後の追い込みといったところだと思います.

(私もココアを飲みながら,やっていました)


今回の記事は,既にAOや推薦入試で合格して進学も決まった高校生(とその保護者の方)へ送る記事です.

それも,理工系の学部学科(男女比が8:2や7:3程度の学部学科)に進学予定の女の子,たちに送る記事です.

めちゃくちゃニッチな記事です(笑)

進学が決まって,状況が落ち着いた女子高生だけ読んでくださいね.


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前置きをしたところで,さっそく本題へ.

まずは,合格おめでとうございます.

来年から,夢の大学生生活!!ということで,胸を躍らせている人もいるのではないでしょうか.私もそうでした.

実は,私,理系の学部学科に所属して数年が経ちました.

私の学科の男女比は約9:1です.

学科に100人いると仮定すると,90人は男子で10人は女子って具合です.

(実際は,200人近くいるのに女子が10人もいないので,9:1どころの話じゃないです笑)

一般的に,こういう男女比率になる学部学科は,工学部機械工学科や工学部電気電子工学科,理学部数学科や理学部情報科学科といったような学部学科になります.

(もちろん,大学によります)



「理系は男子が多い」

これは,よく聞く話だと思います.

実際にオープンキャンパス等で,その空気感を味わった方もいるかもしれません.

しかし,実際に入学すると,オープンキャンパスの比ではなくなります.


どういう現象が起きるかというと,例えば,学科の人たち全員,1つの講義室(教室)に集められてオリエンテーションでも行うとしましょう.

大学は基本的に席が自由なので,とりあえず適当な席に座ります.すると,ほぼ全員の人が集まり,オリエンテーションが始まる頃になると...


四方八方,どこをみても男子しかいない!?


という具合になります.

工業高校出身の女子なら,もはや驚く話ではないのですが,普通科出身の子だとこういう状況になります.そして,あたりをきょろきょろ見渡した結果,すぐに女子が見つかって,少しホッとする.という状況になります.

実は,この「あたりをきょろきょろ見渡した結果,すぐに女子が見つかって…」が本日の記事のキーとなります.


端的に,今回伝えたいことを先に書くと

「可愛い女の子も,可愛くない女の子でも,自分に女の子という自覚がなくても,生物学上,女であるのならば,男の人に襲われるリスクが高い」

ということです.

まず,上の例に出したオリエンテーションの「あたりをきょろきょろ見渡した結果,すぐに女子が見つかった」は,裏を返せば,

女子の人数が少なすぎて目立つが故に,男子から目を付けられやすい環境下に自動的に身を置くことになる

ということです.

そして,授業でグループワーク等が入ってきて,男子と同じチームで組まされると,自己紹介もしていないのに「○○さんだよね?」と知らない男子から話をされる羽目になります.

(私は,図書館女子並に静かに大学生活を送っていたのですが,こういう場面に遭遇しました)


そして,大学は20歳前後の人が多く集まる場所です.高校みたいに,担任の先生がいるわけでもありません.当然,悪いことは起きます.

正直,ぽけーーっとしていると男という狼に襲われます.関東圏や都心部にある大学だと尚のこと.だから,これから理工系の学部に進学する予定のそこの貴方,自分の身は自分で守らなければいけません.特に,地方から関東圏や都心部の大学に出て,一人暮らしする予定の子は,尚のこと,注意が必要です.



「じゃあ,私,どうしたらいいの?」

ここからは,先輩から画面の前の貴方に送る「これだけは最低限,気を付けて!!」というポイントをお話します.当たり前な話です.

でも,知らないより知っていた方がマシだし,覚悟は固いに越したことはありません.

というわけで,いってみましょう.


POINT1
男を家に転がり込ませるな,家の場所は教えない


こう書くと当たり前ですが,実は案外やってしまいがちな行為です.

例えば,サークルの飲み会で夜遅くなってしまい,同期が「もう夜遅いから送っていくよ」と言われて,家まで送ってもらった,とか.

このシチュエーション,大学生になると割とあります.しかも,相手が同期ではなく,先輩だと普通にあります.

一見いいように思えますが,自分が「この人になら,何されてもいいや」と思える男の人以外は避けた方が無難です.何かあってからでは遅いです.

あと,別のシチュエーションとしてあるのが,

大学の男の先輩が,お店で買った自分の重い荷物を,店先で「持つよ」といい持ってくれ,そのまま家まで運ぶよ,という流れになったときです.

まず,男の人とお店に行くっていうシチュエーションなくね?って感じですが,これがあるんですよ…

例えば,同じサークルで,同じく地方からやってきて,二人とも一人暮らしで,帰り道,夜ご飯の食材を買うためにスーパーに行って…という感じです.

こう考えると,割となくもないでしょ?←

実は,大学生の日常にはこうした,男の人が女の子の家を知るチャンスなんていくらでもあるんです.だからこそ,気を付けてほしいポイントです.



POINT2
研究室には泊まらない.泊まりたいのであれば,男子がいない日か他にも女子がいる日に泊まる.


これは,高校生からすると,少し先の話になります.大学4年になったときの話です.

大学4年になると,研究室というところに配属になります.学校によりけりですが,研究室に自分のデスクが用意され,そこで研究室の教授と研究を行うことになります.なので,4年になったら,研究室に通うことになります.研究室はだいたい10人~40人程度の小規模なグループになります.男女比が8:2程度だと,平均して1研究室に女子1人,という具合.

(私は,研究室に女子1人でいます)

理系だと,研究室配属になると,研究室に泊まるのが当たり前みたいな風潮があります.

ですが,まず,鉄則として「いくら理系であれ,女子一人では研究室には泊まらない」です.

一人っきりで,朝まで絶対的に誰も来ないのであればいいですが,そうでもないのに泊まるのは厳禁です.やってはなりません.襲われます.

「研究室だから,みんな真面目に研究やってるんじゃないんですか?」

そういう問題じゃないです.何かあってからでは遅いんです.絶対にやめましょう.


他の大学の事情が分からないので一概には言えませんが,私の学科では「女子は夜まで研究室に残さない」という方針みたいです.

仮に,夜の20時21時くらいまで残っているのを他の研究室の教授がみかけると,自分の所属している研究室の教授に「どういうこと?」と話がいくみたいです笑

研究室は密室です.何かが起きれば,我々,女側が泣き寝入りしなければならない可能性が高いです.だからこそ,いくら研究室の男の人たちを信頼していたとしても,女一人で泊まってはなりません.



POINT3
何かあったときのために,親や女友達,大学の大人やカウンセラー等,話せる人を作っておく


もし万が一,被害にあった場合,話せる人がいるのといないのでは,その後の精神的負担が異なります.悩み事を人に話したらスッキリした,みたいな経験があると思います.それと同じ原理です.

更に,大学の職員の方や学科の教授,カウンセラーの場合,対策をしてくれたりします.

(私の場合,学内で同じ学科の人からストーカー被害にあったときに,研究室の先生にぽろっと打ち明けたら,色々と対策や配慮をしてもらえました.もちろん,対策してくれるかどうかは大学によります)



以上です.

そして,ここからは保護者の方へ向けた話になります.

自分の娘が,男ばかりな学科に行きたいと言ってくると,正直心配という心境なのだと思います.

私の母は,いい意味で放任主義,あなたの好きなようにやりなさい,というスタンスの教育でしたが,さすがに私が「工学部に行きたい」と言ったときは「本当に行くの?男ばかりだよ?」と心配そうな顔で言われました.多分,親はみんなそういう心境なんだと思って,これから記事を書きます.


まず,学部の変更はさせないという前提でお話します.

あくまで,娘がこれから男ばかりの学部学科へ入学する時に,親がしておくといいこと(私が親にされて助かっていること)を書きます.


1.ホームセキュリティーの導入(一人暮らしさせる場合)

現在,私は男勝りな学部学科に通っていて,一人暮らしをしています.今まで書いてきたシチュエーションに一番遭遇しやすく,襲われるリスクが高いです.

もちろん,娘の家のベランダに男物の下着を干させる,男物の傘を置く,はよくある対策だと思います.それをやるのとやらないのとでは違ってきますので,やるに越したことはないです.

ただ,ホームセキュリティー,これが抜群に威力を発揮する場面があります.

本来であれば,空き巣が入ったとき等に,監視センターに連絡がいき,セキュリティ会社の人が駆け付けるというようなものです.

ですが,男勝りな環境で女の子一人だと「今度,○○ちゃん家に行きたいなぁ~」とか,帰り道に家までついてきて「家の中,見せて」とほざいてくる男がいます.こういうときに威力を発揮します.

完全に経験談でしかないのですが,家に行きたい・家を見たいと言ってきた男に対して,

「うちの家にはセキュリティーがかかってるから部外者が入ると,セキュリティー会社の人が来るよ」

と言うと,相手は何も言ってこなくなることが多いです.

かなり効果抜群です.セキュリティーを導入すると,決まりとして玄関に管理会社のシールを貼らなければならないので,そのシールも,家までついてこられた場合,相手の抑制へと拍車をかけます.


2.万が一,被害にあった場合は大学だからと引かず,告発を.

もし,自分の娘が被害にあってしまった場合,高校とは違うし...と引かずに,告発(ここでは,大学側へ報告するという意)していいと私は思います.

大抵の,女子学生の場合,被害にあうと親には話さないかもしれません.(私は下宿していることもあり,被害にあったことを親は知りません)

つまり,親が知っているということは,娘が被害にあったことを教えてきた行為そのものが「HELP ME」だと解釈して間違いないと思います.

強姦に限らず,強姦未遂,ストーカー等の小さなことでも,20歳前後の女の子には精神的負担が大きいです.本人自身が大学側へ告発するのは,勇気がいりますし,聞いてくれるとも限りません.精神的負担も大きいです.

そこで大人の出番です.

被害にあうことで,本人が退学を申し出るという可能性も否めません.親に報告してきた,ということは娘が親を信頼している確固たる証拠です.支えてあげてください.

また,告発することで,大学側が対策を講じることもあります.(大学によるので,断言はできませんが)

これは個人的見解ですが,私立大学はかなり高確率で策を講じてくれると思います.ですが,国公立だからといって諦めることはないと思います.なにせ,一概には言えませんから.

もちろん,告発するしないは人それぞれの判断に委ねますが,私は告発して配慮してもらえたので,告発すべきだと思います.


というわけで,めちゃくちゃ長くなりましたが,以上です.

すべての女の子にキラキラな大学生活が訪れますように☆





林檎王国  掲示板(仮)

このブログは,筆者が徒然なるままに,好き勝手に投稿していくブログです.

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